RAID10(1+0)はRAID1「ミラーリング」の構成をさらにRAID0「ストライピング」で掛け合わせた構成となります。RAID1を高速化し耐障害性を高めた構成となりますが、RAID1同様に利用可能容量は総ハードディスク容量の半分となります。
同一の内容を2本のHDDに格納します(RAID1)。また、ブロック単位に分けたデータをHDDに分散して格納します(RAID1)。RAID1+RAID0の構成です。
一度に複数のHDDからブロック単位に読み込みを行うため、高速に読み込みが行われます。(上記の場合、「a」「b」が一度に読み込みされる)
ただし、一度に2台のHDDに書き込みを行うため、書き込み速度は低下します。
HDDが多くなれば多くなるほど高速となります。
RAID0の高速性が行われます。(上記の場合、「a」「b」が一度に書き込みされる)
HDDが多くなれば(2本セット)多くなるほど高速となります。
1本のHDD障害でもPCやサーバーは無停止で動作できます。
また、RAID1グループ内のHDD1本であれば耐障害性があるため、2本以上の障害でも無停止で動作可能な場合があります。
※同一RAID1グループ内で2本のHDD障害が発生した場合は復旧不能となります。
RAID構成しているHDDの1/2(50%)の容量(サイズ)となります。
たとえば、
500GB × 4本 = 2.0TB の場合は、1.0TBまで利用可能
500GB × 6本 = 3.0TB の場合は、1.5TBまで利用可能
RAID容量計算
RAID10は4本以上の2本単位でHDD構成します。
HDDの数が多いほどアクセス速度が高速となります。
「RAID10(1+0)」と似た構成で「RAID01(0+1)」があります。
「RAID10(1+0)」と「RAID01(0+1)」は速度や容量などに違いはありませんが、耐障害性の違いから「RAID01(0+1)」はほとんど使用されません。
「耐障害性とアクセスの高速性を得たい」場合に使用します。ただし、実効容量50%に低下します。また、RAID6の方が高速となる場合もあります。
必要 HDD本数 | 実効容量 | 速度 | 耐障害性 |
---|---|---|---|
4本以上(2本単位) | 全HDDの半分(50%) | 高速 | HDD1本~n本 |