RAID50(5+0)はRAID5「分散パリティ」の構成をさらにRAID0「ストライピング」で掛け合わせた構成となります。RAID5を高速化し耐障害性を高めた構成となります。
一度に複数のHDDからブロック単位に読み込みを行うため、高速に読み込みが行われます。(上記の場合、「a」「b」が一度に読み込みされる)
HDDが多くなれば多くなるほど高速となります。
ブロック単位のデータを一度に複数HDDに書き込みするため、高速に書き込みが行われます。(上記の場合、「a」「b」が一度に書き込みされる)ただし、一定本数を超えるとパリティ計算の負荷により書き込み速度が低下する場合があります。
1本のHDD障害でもPCやサーバーは無停止で動作できます。
また、RAID5グループ内のHDD1本であれば耐障害性があるため、2本以上の障害でも無停止で動作可能な場合があります。
※同一RAID5グループ内で2本のHDD障害が発生した場合は復旧不能となります。
RAID構成しているRAID5グループ数分の容量(サイズ)が減ります。
たとえば、
500GB × 6本 = 3.0TB でRAIDグループ2つの場合は、2.0TBまで利用可能
500GB × 8本 = 4.0TB でRAIDグループ2つの場合は、3.0TBまで利用可能
500GB × 9本 = 4.5TB でRAIDグループ3つの場合は、3.0TBまで利用可能
RAID50は6本以上でHDD構成します。
HDDの数が多いほどアクセス速度が高速となります。
(1) RAID5グループ内でHDDを追加する場合
(2) RAID5グループを追加する場合
「コスト度外視で耐障害性強化した高速アクセスを得たい」場合に使用します。ただし、最低HDD6本のためコストは増加します。
必要 HDD本数 | 実効容量 | 速度 | 耐障害性 |
---|---|---|---|
6本以上 | 構成HDD-2本以上 | 高速 | HDD1本~n本 |