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PCIボード(拡張ボード)の違いと選び方

PCIボード(拡張ボード)には色々な規格やサイズがありますので、パソコンにあったPCIボードを選定しないと正しく取り付けることが出来なくなります。

  1. PCIボード規格
    • 1-1. PCIの規格種類
    • 1-2. スロット形状
    • 1-3. PCI Expressのスロット形状の互換性
  2. PCIのバージョン
  3. ブラケットとPCIボードのサイズ
    • 3-1. ブラケットの長さ
    • 3-2. 使用するブラケット数
    • 3-3. ボードの長さ
    • 3-4. ボードの厚さ
  4. 消費電力
  5. PCIボートの選定ポイント
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1. PCIボード(拡張ボード)の規格

1-1. PCIの規格種類

PCIには大きく「PCI」と「PCI Express」の2つの規格があります。
現在は、ほとんどで「PCI Express」が利用されていますが、一部で「PCI」も利用されています。
当ページでは「PCI Express」を中心に記載しています。

インターフェース
(差し口)
概要
PCI

古い規格で、現在はあまり利用されていない。
最近のパソコンには「PCI」が存在すること自体が非常に少ない。

PCI Express

新しい規格で、現在はほとんどが「PCI Express」となっている。

パソコンのふたを空けると、以下のようなPCIスロットがあります。
※小型のパソコンなどの場合、PCIスロットが存在しない場合があります。

パソコンのPCI
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1-2. スロット形状

「PCI」「PCI Express」それぞれのレーン数(差し込みのピン数と切り込み位置)により規格が細分化されています。

「PCI Express」は、レーン数が多いほど、通信速度(処理速度)が速くなります。

PCI規格一覧

PCIボードレーン

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1-3. PCI Expressのスロット形状の互換性

「PCI Express」は以下の通り、レーンが多いスロットを使用できるようになっています。

パソコン側
スロット
PCI Express ボード
x1x4x8x16
x1×××
x4××
x8×
x16
規格では上記以外も存在しますが、実際にはほぼ使用されていないため記載していません。

たとえば、以下のように「PCI Express x1」ボードを「PCI Express x16」スロットに差して使用することが出来ます。
簡単に言うと、スロットに差されば使用できます。

PCIスロットの互換
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2. PCI Expressのバージョン

「PCI Express」には、バージョンがあります。バージョンの違いによりデータ転送速度が異なります。

バージョン制定年データ転送速度
PCI Express 1.x (Gen1)2002年
PCI Express 2.0 (Gen2)2007年「PCI Express 1.x」の2倍
PCI Express 3.0 (Gen3)2010年「PCI Express 1.x」の4倍
PCI Express 4.0 (Gen4)2017年(予定)「PCI Express 1.x」の8倍

PCI Expressのレーン数(前記)でも速度は変わりますので、「x16」の「4.0」が最高速度となります。

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PCI Expressバージョンの確認方法

ボード側

製品のカタログやマニュアルで確認します。記載がない場合は、メーカに問い合わせするしか確認方法がありません。

パソコン側

コントロールパネルなどで単純に確認することが出来ません。(確認方法が分かっていません)
パソコンのカタログやマニュアルにもスロット形状の記載はありますが、バージョンについては記載のない方が多いようです。
パソコンメーカーのサポートに確認するか、HWiNFOのようなフリーソフトを利用し確認する必要があります。

以下はフリーソフト「HWiNFO」でパソコンのPCIスロットを表示した画面です。
「PCI Express x16」のバージョン「2.0(Gen2)」が存在していることが分かります。

PCIスロットの互換

フリーソフトの利用方法は、当社でサポートいたしておりません。

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PCI Expressバージョンの互換

パソコン側のPCI Express(スロット)のバージョンとボード側のPCI Expressのバージョンが合わない場合は、通常下位バージョンで動作します。

たとえば、パソコンのPCI Expressスロットのバージョンが「1.1」で、増設するボードのバージョンが「2.0」の場合は、バージョン「1.1」で動作します。

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3. PCIボード(拡張ボード)の大きさ

PCIボードには大きさの規格もあります。また、グラフィックボード(ビデオカード)などは非常に厚い製品もありますので注意が必要です。

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3-1. ブラケットの長さ

PCIブラケット
名称PCI差し込みのサイズ
標準ブラケット12cm
ロープロファイルブラケット8cm

パソコンとPCIボードのブラケットサイズが一致していないと差し込みすることが出来ません。

使用するPCIボードによって、ロープロファイルの対応有無は変わります。すべてのPCIボードがロープロファイル対応ではありませんのでご注意ください。

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3-2. 使用するブラケット数

PCIボードの製品によっては、ブラケットを2つ以上使用する場合があります。特にグラフィックボード(ビデオカード)の場合は多くの製品でブラケットを2つ使用します。

PCIブラケット

パソコンに必要なブラケット数の空きがない場合は取り付けすることが出来ません。

ロープロファイルを使用する場合は特に注意が必要です。製品写真では1つしかブラケットを使用しないように見えますが、ロープロファイルブラケットに付け替えた時に2つのブラケットが必要となる場合もあります。

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3-3. ボードの長さ

非常に大きなサイズのPCIボードもあります。特にグラフィックボード(ビデオカード)の場合は、大きな製品が多くなっています。

PCIブラケット

当然ですが、パソコン内にPCIボードを設置できるだけのスペースがないと取り付けすることが出来ません。

PCIボードの購入前にカタログなどでボードのサイズを確認し、パソコン内のスペースに収まるか確認が必要です。

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3-4. ボードの厚さ

非常に分厚いPCIボードもあります。特にグラフィックボード(ビデオカード)の場合は、厚い製品が多くなっています。

PCIブラケット

パソコンにボードの厚さ分のスペースがないと取り付けすることが出来ません。

ブラケットが1つでも、ボードの厚さはブラケット2つ分の製品もあります。PCIボードの購入前にカタログなどでボードの厚さを確認し、パソコン内のスペースに収まるか確認が必要です。

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4.消費電力

PCIボードの中には消費電力が非常に大きな製品があります。特にグラフィックボード(ビデオカード)はボードにCPUやファンが付いているため消費電力が非常に高くなります。

パソコンには最大消費電力があります。最大消費電力はパソコンに内蔵されている電源ユニットにより決まります。
最大消費電力を超えるパーツを追加することはできません。

「 パソコンの電源ユニット最大消費電力 > パソコンで使用するCPU、ディスク、ボードなどで消費電力合計 」

以下の例では、グラフィックボード(ビデオカード)が最大250Wの消費電力を必要とします。
現在使用しているビジネス向けパソコンは、以下の通り250Wの電源ユニットが使用されています。
→ パソコン全体で使用できる消費電力のため、CPUやハードディスクなど色々な部品で使用される電力を250W内に収める必要があります。
この場合は、消費電力が不足するため下記のグラフィックボード(ビデオカード)は使用することが出来ません。

PCIブラケット

通常、グラフィックボード(ビデオカード)以外のPCIボードでは、消費電力が影響することはほとんどありません

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5. PCIボートの選定ポイント

以下はPCIボード(拡張ボード)を選ぶときの代表的な注意事項となります。使用するPCIボードによってはさらに条件が付いている場合があります。

機能など 確認ポイント
スロット形状

必ず確認が必要
パソコンのスロット形状とボードがあっていないと取り付けできません
ただし、パソコンのスロットの方がレーン数が多い場合は下位互換があります

バージョン

あまり意識しない
通常、パソコンとボードでバージョンが違う場合は下位バージョンで動作します

ブラケット
サイズ

必ず確認が必要
高さ「標準ブラケット/ロープロファイル」、厚さが超えると取り付けできません

PCIボード
サイズ

必ず確認が必要
高さ「標準ブラケット/ロープロファイル」、厚さが超えると取り付けできません

消費電力

特にグラフィックボード(ビデオカード)の場合は確認が必要です
消費電力が電源ユニットの容量を超えるとパソコン自体の電源が落ちてしまいます

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