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無線LANルータ(Wi-Fi)の選び方

無線LAN・Wi-Fiルータは色々なメーカから発売されており、実売価格も数百円~数万円と開きがあります。
それぞれの機器には特徴がありますが専門用語も多く判断が難しいこともあります。当ページは各メーカで共通する内容を記載しておりますので、購入時の参考にしてください。

無線LANは共通規格(IEEE802.11)があり、規格に沿っている製品にはWi-Fiの記載があります。今では実質「無線LANルータ=Wi-Fiルータ」となっています。

  1. 通信の速度/対応している通信規格
  2. アンテナ(ストリーム)機能
  3. セキュリティ(認証方法、暗号化通信)
  4. 同時接続数
  5. 消費電力(節電機能)
  6. その他
    • 6-1. 動作モード(ルータ、ポイント、中継、子機)
    • 6-2. 簡単接続
    • 6-3. ハイパワー
    • 6-4. 外出先からリモートアクセス
    • 6-5. ルータ機能、ハブ機能
    • 6-6. 筐体(大きさ)
  7. おすすめの「まとめ」
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1.通信の速度/対応している通信規格

無線LANには複数の通信規格があり、規格により通信速度や障害物への強度が異なります。
Wi-Fi機器がどの通信規格に対応しているかは、非常に重要な要素となります。

主な無線LANの規格

「IEEE802.11a」「IEEE802.11b」「IEEE802.11g」「IEEE802.11n」「IEEE802.11ac」

省略して「11a」や、「11ac/n/a」などで表記される場合もあります

詳細は、下記ページをご確認ください。

おすすめは?

おすすめは IEEE802.11ac 「11ac」 対応です。

現在のノートパソコンやスマートフォンのほとんどは「IEEE802.11ac」に対応しています。「11ac」は通信速度が速くMINO対応も強化されています。
現時点で「IEEE802.11ac」に対応する子機(パソコンやスマートフォンなど)が無い場合でも、規格の通信速度は大幅に向上しますので「IEEE802.11ac」がおすすめです。

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2.アンテナ(ストリーム)機能

アンテナ(ストリーム)には以下の機能(方式)が存在し、通信速度に大きく影響します。無線LAN(Wi-Fi)ルータでの主なアンテナ機能は以下となります。
※通常はアンテナ数=ストリーム数のため、アンテナ数と記載しています。

アンテナ数(ストリーム数)

アンテナ数(ストリーム数)は以下の「MIMO」「MU-MIMO」により通信速度に大きく影響します。
外部アンテナとなっていない機器でも必ず内部にアンテナを持っています。

Wi-Fiを同時に使用することがほとんどない場合は「アンテナ2本」でも問題ありません。家族や会社で無線LANを同時に多く利用する場合はアンテナ数が多い方が通信速度が向上する可能性があります。
(ほとんどの子機は多くてストリームが2x2のため、同時使用しない場合はアンテナが2本以上は利用されません)
アンテナ数が増えると消費電力も増えることがありますのでご注意ください。

MIMO

複数のアンテナで1つの子機に同時通信することで、通信速度を向上する方式です。

MU-MIMO

複数のアンテナで複数の子機に同時通信することで、通信速度を向上する方式です。

MU-MIMOは同時利用時に有効な機能となるため、Wi-Fiを同時に使用することがほとんどない場合は不要な機能となります。

ビームフォーミング

子機(パソコンやスマートフォンなど)の位置を特定し、その位置に電波を集中的に照射することで通信の安定と通信の速さを求めた技術です。

スマートフォンではビームフォーミング対応機器が増えており、通信の安定と高速に結びつく可能性が高くあります。
ノートパソコンなどで固定位置で使用している場合は効果が限定的となります。

詳細は、下記ページをご確認ください。

おすすめは?

アンテナ数は使用人数に合わせて選ぶ必要がありますが、最低「2x2以上」がおすすめです。
その他は「MIMO対応あり」「MU-MIMO対応あり」「ビームフォーミング対応あり」がおすすめです。

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3.セキュリティ(認証方法、暗号化通信)

無線LAN・Wi-Fiのセキュリティは主に「SSIDとパスワード」「MACアドレス認証」「暗号化通信」が利用されます。

SSIDとパスワード

無線LANに接続するためのIDとパスワード

すべての無線LAN・Wi-Fi親機にはSSIDとパスワードの機能が付いています。
パスワードを設定しないで使用することもできますが、誰でも接続可能となります。セキュリティーや悪意を持ったインターネット利用(犯罪)などで利用される可能性もあり、おすすめできません。

MACアドレス認証

無線LANに接続できる機器を限定する機能

ほぼすべての無線LAN・Wi-Fi親機にMACアドレス認証機能が付いています。
無線LAN・有線LANの機器には1つ1つ固有の番号が付いていて、この番号をMACアドレスと言います。スマートフォンやタブレット、ノートPCなどすべての通信機器に全世界で重複しないユニークな番号がついています。Wi-Fiルータに接続できるMACアドレスを登録することで、パスワードが漏れても接続を限定することができます。

実際にはMACアドレスの確認や登録に手間がかかるため、あまり利用されていません。ただ、セキュリティーを強化したい場合はかなり有効な機能となります。

暗号化通信

子機(パソコンやスマートフォンなど)と親機の通信暗号化

暗号化方式は「WE」「WPA」「WPA2」「WPA/WPA2」などがあり、それぞれで暗号化の強度が違います。暗号化しなくても通信はできますが、傍受可能となるためログイン情報やクレジットカード情報などが漏れる可能性があります。必ず、最新の暗号化を選択して利用することをおすすめします。

詳細は、下記ページをご確認ください。

おすすめは?

現在販売されているWi-Fiルータのほとんどには、上記のセキュリティ機能が付いています。
パスワード設定」「暗号化:WPA/WPA2」で使用することをおすすめします。
また、企業などの場合は「MACアドレス認証」を行うことで、セキュリティが強化され情報漏洩が軽減されます。

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4.同時接続数

無線LAN・Wi-Fi親機に同時接続する機器(スマートフォンやタブレット、テレビ、パソコンなど)が多い場合、通信が不安定になったり繋がらなかったりします。
当社でも、家庭用無線LAN親機(上位の機種)を使用し15台を常時接続しようとしたところ不安定となり、実質使用できなくなったことがあります。

同時接続に関しては、Wi-Fiルータで使用しているCPU能力やアンテナ数、通信容量、内部スループットなどいろいろな要素に影響されるため、判断困難です。

多くのメーカでは明確に「xx台接続可能」の記載がほとんどありません。中には「利用人数x人」と目安を表示している場合もあります。法人向けの場合は、同時アクセスすが大きい機器もありますが、高額となります。
一般的に「同時接続数10台程度」と言われていますが、同時接続数が多い場合は事前にメーカーのホームページや問い合わせで確認した方が安全です。

接続台数が多い場合は「アクセスポイント」の追加(Wi-Fi親機の増設)などで対応する必要があります。

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5.消費電力(節電機能)

消費電力

無線LAN・Wi-Fi親機は、消費電力が大きな機器ではありませんが、24時間電源を入れたままとなるため、年間にすると電気代は結構変わります。
カタログでは最大消費電力を確認することが出来ますが、基本的にアンテナ数(ストリーム数)が多いと消費電力が大きくなります。
必要以上のアンテナ数(ストリーム数)を購入しても電気代が高くなるだけです。

節電

各メーカで色々な節電が組み込まれています。
「時間帯で電源OFF」「未使用時はパワーを下げる」「スイッチングハブ側はLANを指していないと電源OFF」など
メーカーにより機能は変わりますので、ホームページでご確認ください。

おすすめは?

もちろん「省電力」「節電機能」がおすすめです。

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6.その他機能

無線LAN・Wi-Fi親機を選定するときは、以下も参照ください。

6-1. 動作モード

無線LAN・Wi-Fiルータの多くで動作モードを持っています。
各メーカで独自のモードもありますが、各メーカー共通した動作モードは以下となります。

通常、家庭で利用する場合はルータモードだけ対応していれば利用できます。

ルータモード

無線LAN・Wi-Fi親機をルータ機能として使用するモード
インターネット(外部からの有線)を無線LANに変換する機能となります。

アクセスポイントモード

「ブリッジモード」と表記される場合もあります。
ルータ機能を無効としたモード
家庭内や会社内の有線LANを無線LANに変換する機能となります。

中継機モード

無線(通信)を受けて、無線LANとして使用する場合のモード

子機モード

無線(通信)を受け、有線LANとして使用する場合のモード

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6-2. 簡単接続

本来は共通の簡単接続規格「WPS」があるのですが、実際には各メーカーが独自に簡単接続機能を設けています。

ネットワークに慣れていない方には簡単接続は必要ですが「ボタンを押すだけ」「QRコードを読み取るだけ」「近づけるだけ」など色々な機能がありますので、ホームページ等で確認して利用したい機能を判断する必要があります。

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6-3. ハイパワー

メーカーにより呼び方は変わりますが「ハイパワー」などの記載があります。

無線LANの最大出力は電波法で定められており「ハイパワー=出力が大きい」ではありません。
ハイパワーの基準は明確ではなく、メーカがアンテナ数やMIMO対応などを総合判断して記載しているようです。
このため、メーカー間の比較としてはほとんど意味を持ちません。同一メーカ内では判断の対象となるかも知れません。

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6-4. 外出先からリモートアクセス

各メーカーで外出からのリモートアクセスに対応する機能が提供されています。
(BUFFALO「WebAccess」、NEC「ホームIPロケーション」など)
ただ、用途と機能があっているか、セキュリティは問題ないかなどの検討が必要です。

一般的には、外出先からのリモートアクセスには「VPN」を使用します。

VPN機能に対応した無線LAN・Wi-Fiルータも販売されています。

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6-5. ルータ機能、ハブ機能

無線LAN・Wi-Fi親機は「ルータ機能」「無線機能」「スイッチングハブ機能」からできています。
(ごく一部の機器で「ルータ機能なし」「スイッチングハブ機能なし」などがあります)

Wi-Fi ルータ・ハブ機能

ルータやスイッチングハブの機能につきましては以下でご確認ください。

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6-6. 筐体(大きさ)

大きくは、外付けアンテナと内部アンテナの機器に分かれます。(以下は代表的なメーカ製品)

Wi-Fi ルータ

外付けアンテナの方が電波の方向を調整しやすいのですが、一般家庭での効果は定かではありません。

外付けアンテナの方がサイズが大きく、置く場所の注意が必要です。中には30cmを超えるような商品もあり設置場所にあった製品を選ぶ必要があります。

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おすすめの「まとめ」

家庭や規模の小さな会社の無線LAN・Wi-Fiについてのおすすめとなります。大規模な無線LAN・Wi-Fiの場合はおすすめが変わりますのでご注意ください。

機能など お勧め
通信速度(準拠規格)

「11ac対応」
現時点で子機が11acに対応していなくても親機は長期に使うため、「11ac対応」がおすすめとなります

アンテナ数(ストリーム数)

「2x2以上」
同時接続数が多い場合は、アンテナ数が多い製品の方が安定する

MIMO

「MIMO対応あり」

MU-MIMO

「MU-MIMO対応あり」

ビームフォーミング

「ビームフォーミング対応あり」
移動しながらのスマホなどには有効な機能

セキュリティ

「パスワード」「WPA/WPA2」を設定

消費電力・節電

もちろん「省電力」+「節電機能」

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