Web便利ノート
cman.jp cman.jp > Web便利ノート > ネットワーク > イーサネット規格の確認
広告
広告
広告

イーサネット規格の確認

パソコンやスイッチ(HUB)、ルータなどでLAN通信を行う場合、イーサネット(Ethernet)の規格が使用されます。
イーサネット規格はLANネットワーク内で使用する機器により自動切り替えが行われています。
このため、LANの通信速度が遅い場合などは使用機器やLANケーブルの確認が必要となります。ただし、LANの通信速度が遅い原因は使用されるイーサネット規格だけではありません。

以下のページも併せてご確認ください。

広告

代表的なイーサネット規格一覧

2016年現在、イーサネットの代表規格は以下通りです。

イーサネット
規格名
通信速度規定使用ケーブルケーブル規格最長距離
10BASE-T10MbpsIEEE802.3iUTP/STPCAT3 以上100m
100BASE-TX100MbpsIEEE802.3uUTP/STPCAT5 以上100m
1000BASE-T1GbpsIEEE802.3abUTP/STPCAT5E 以上100m
1000BASE-TX1GbpsTIA/EIA-854UTP/STPCAT6 以上100m
10GBASE-T10GbpsIEEE802.3anUTP/STPCAT6A 以上100m
40GBASE-T40GbpsIEEE802.3baUTP/STPCAT8 以上30m
100BASE-FX100MbpsIEEE802.3u光ケーブルマルチモード2km
シングルモード20km
1000BASE-SX1GbpsIEEE802.3z光ケーブルマルチモード550m
1000BASE-LX1GbpsIEEE802.3z光ケーブルマルチモード550m
シングルモード5km
10GBASE-SR10GbpsIEEE802.3ae光ケーブルマルチモード300m
10GBASE-LR10GbpsIEEE802.3ae光ケーブルシングルモード10km
10GBASE-ER10GbpsIEEE802.3ae光ケーブルシングルモード40km
1000BASE-CX1GbpsIEEE802.3z同軸ケーブル-25m
10GBASE-CX410GbpsIEEE802.3ak同軸ケーブル-15m

パソコンや一般的なスイッチ(ハブ)は「使用ケーブル」が「UTP/STP」となっている規格となります。
家庭内や企業内で光ケーブルや同軸ケーブルを使用することはほとんどありません。
このため、家庭や企業では実質的に「1000BASE-T」の規格が使用されています。

無線LAN・Wi-Fiの通信速度や規格は以下をご確認ください。

ページTOP

自分の環境でどの規格が使用できるの?組み合わせで遅くなる?

使用する規格は自分で自由に選択できる訳ではありません。
使用しているパソコンやサーバ、ネットワーク機器により決まります。
(サーバーや上位スイッチ、ルータなどでは規格を選択することが出来ます)

使用している機器の使用可能規格の確認

パソコンやサーバ、スイッチ、ルータなどの機器には、使用できるイーサ規格があります。機器ごとに異なるためマニュアルやメーカーホームページで確認する必要があります。

通常はカタログ等には以下のような記載があり、使用できるイーサネット規格が確認できます。
Ethernet規格

通常は以下のような記載があり、使用できるイーサネット規格が確認できます。

ページTOP

ネットワーク内の機器により使用される規格は異なります

使用機器の組み合わせによって使用されるイーサネット規格は変わります。(自動で切り替えされます)
LANの速度が遅い場合は、使用している機器やLANケーブルを確認する必要があります。

すべてに機器が1000BASE-Tに対応している場合

1000BASE-T(1000Mbps)が使用され「高速通信」が可能となります。

1000BASE-T
一部機器が100BASE-TX対応となっている場合

パソコンが1000BASE-Tに対応していてもスイッチ(HUB)が100BASE-TXにしか対応していない場合は、100BASE-TX(100Mbps)の「低速通信(通信速度が遅い)」となります。

100BASE-TX
LANケーブルがCAT5対応となっている場合

パソコンやスイッチ(HUB)が1000BASE-Tに対応していてもLANケーブルが1000BASE-Tに対応していない場合は、100BASE-TX(100Mbps)の「低速通信(通信速度が遅い)」となります。

100BASE-TX
ページTOP

1000BASET-Tや100BASE-TXで100m以上使用したい

1000BASE-Tや100Base-TXなどの「UTP/STP」ケーブルを使用する規格は「100m」までと規定されています。
実質はスイッチ(HUB)で中継し延長することで通信は可能ですが、安定しない可能性があります。
一般的には「メディアコンバータ」を使用し、光ケーブルで中継します。

たとえば、以下のような接続を行えば「1000BASE-T(1000Mbps)」で100m以上のLANを構築することができます。

100BASE-TX

光ケーブルを使用すると通信の安定性は大幅に向上しますが、機器やケーブルが高価となります。また、光ケーブルは折り曲げなどができないため敷設も難しくなります。

ページTOP
広告
QrCode
このページのURL
スマートフォン・タブレット運営:株式会社シーマン