RAID6はデータを複数のハードディスクに分散して格納します。さらにパリティデータ(誤り訂正補正)を二重で書き込みを行うことで、耐障害性を大幅に高めた構成となっています。
ブロック単位に分けたデータをHDDに分散して格納します。
2本のHDDにブロック単位のパリティ(=誤り訂正補正)に格納します。
パリティは、処理負荷の観点より固定のHDDではなく、分散して保管されています。
一度に複数のHDDからブロック単位に読み込みを行うため、高速に読み込みが行われます。(上記の場合、「a」「b」が一度に読み込みされる)
HDDの本数が多くなれば多くなるほど高速となります。
ブロック単位のデータを一度に複数HDDに書き込みするため、高速に書き込みが行われます。(上記の場合、「a」「b」が一度に書き込みされる)
HDDが多くなれば多くなるほど高速となりますが、一定本数を超えるとパリティ計算の負荷により書き込み速度が低下する場合があります。
2本のHDD障害でもPCやサーバーは無停止で動作できます。
RAID構成しているHDDの-2本の容量(サイズ)となります。
たとえば、
500GB × 4本 = 2.0TB の場合は、1.0TBまで利用可能
500GB × 5本 = 2.5TB の場合は、1.5TBまで利用可能
RAID容量計算
RAID6は4本以上のHDDで構成します。
HDDの数が多いほどアクセス速度が高速となります。
「耐障害性を強化したい」場合に使用します。ただし、HDDが4本以上必要となりコストが高くなります。また、耐障害性のHDDが2本となるためRAID5より実効容量は低下します。
必要 HDD本数 | 実効容量 | 速度 | 耐障害性 |
---|---|---|---|
4本以上 | 構成HDD-2本分 | 高速 | HDD2本 |