ハードディスクやファイルのサイズ・容量の表示には十進法と二進法の2種類があり、同じ単位(TB,GB,MBなど)でも以下のような相違が発生します。
ハードディスクやファイルサイズなどの計算方法は「二進法」と「十進法」の2種類があります。
この2種類の利用については明確な基準が無く、混在して利用されています。
コンピュータ内部は二進数で動作・管理されているため、ハードディスクやファイルのサイズを二進法で表示することが多くなっています。(OSにより異なる)
また、HDD製品やパソコンスペックに掲載しているサイズは、ほとんどが十進法を使用しています。
500GBの記載のあるハードディスクは以下の表示となっています。
表示箇所 | 認識サイズ |
---|---|
HDDのラベルやパッケージ | 500GB |
パソコンのスペック表示 | 500GB |
Windowsの表示 | 465GB |
MacOS | 500GB |
Linux | 465.6GB |
二進法は「1,000」を「1,024」として計算します。このため、使用している単位が大きくなると表示の誤差も大きくなります。
単位 | 1KB | 1MB | 1GB | 1TB |
---|---|---|---|---|
十進法 | 1,000 | 1,000,000 (1000*1000) |
1,000,000,000 (1000*1000*1000) |
1,000,000,000,000 (1000*1000*1000*1000) |
二進法 | 1,024 | 1,048,576 (1024*1024) |
1,073,741,824 (1024*1024*1024) |
1,099,511,627,776 (1024*1024*1024*1024) |
このためHDD製品などで使用されている「十進法」の「500GB」をWindowsなどで使用されている「二進法」で表すと・・・
1MB(1,000,000バイト)と1MB(1,048,576バイト)の使い分けは明確になっていないため、EC(国際電気標準会議)により曖昧を排除するために新しい単位が作られました。
「二進法」が利用される単位の「B」の前に「i」を入れ「1KiB」(キビバイト)、「1MiB」(メビバイト)、「1GiB」(メビバイト)、「1TiB」(テビバイト)、「1PiB」(ぺビバイト)・・・としました。
1KB = 0.977KiB | 1KiB = 1.024KB |
1MB = 0.954MiB | 1MiB = 1.049MB |
1GB = 0.931GiB | 1GiB = 1.074GB |
1TB = 0.909TiB | 1TiB = 1.100TB |
1PB = 0.888PiB | 1PiB = 1.126PB |
新しく「キビバイト」単位が作られましたが、あまり利用されていません。
このため、二進法と十進法のどちらの単位が使用されているか確認が必要な場合は、メーカー等のホームページで確認するか問い合わする必要があります。
計算するサイズを入力し、単位を選択してください |
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100 GB | = |
93.132
GiB
( 100,000,000,000Byte )
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100 GiB | = |
107.374
GB
( 107,374,182,400Byte )
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