Web便利ノート
cman.jp cman.jp > Web便利ノート > HDD/SSD > M.2 SSDの速度比較・選び方
広告
広告
広告

M.2 SSDの速度比較・選び方

M.2 SSDとは、M2接続端子(インターフェース)に接続するSSDです。マザーボードについているM.2端子を利用することで、SATAより高速にディスクアクセスすることが出来ます。マザーボードにM.2端子がない場合は、M.2用拡張PCIボード(PCI Express)を利用することが出来ます。

通常のSSDは、SATAインターフェースの最高転送速度(6Gbps)に達してきており、今以上に高速化することは難しくなっています。M2 SSDは最大転送速度が30Gbps以上(マザーボードによって異なる)となっており、現在も高速化が行われています。

M.2SSD比較
  1. M.2 SSDの規格
    • 1-1. サイズ
    • 1-2. 形状(B key, M key, B&M key)
    • 1-3. インターフェース規格(NVMe, SATA)
  2. M.2 SSDの速度
  3. M.2 SSDの注意点
    • 3-1. 発熱対策
    • 3-2. TBW(書き込める総量)
    • 3-3. マザーボードにM.2 SSDのスロットがない場合
  4. おすすめのM.2 SSDは?
広告

1. M.2 SSDの規格

M.2 SSDの規格は「サイズ」と「インターフェース」の違いがあります。

規格表示のサンプル
M.2SSD規格
ページTOP

1-1. M.2 SSDのサイズ

M.2 SSDは幅と長さのサイズの規格があります。以下の幅と長さの組み合わせの規格が存在しています。

12mm, 16mm, 22mm ,30mm
長さ16mm, 26mm, 30mm, 38mm, 42mm, 60mm, 80mm, 110mm

幅と長さを組み合わせて、サイズ規格を表しています。
例えば「2280」の場合は、「幅=22mm」「長さ=80mm」となります。

M.2SSDのサイズ

M.2 SSDを取り付けるマザーボードやPCIボードにあったサイズのSSDを購入する必要があります。

現時点では、ほとんどのM.2 SSDは「2280」となっており、マザーボードやM.2SSD用PCIボードも「2280」までの対応が多くなっています。

取り付けイメージ
M.2SSDのサイズ別取り付けイメージ
ページTOP

1-2. M.2 SSDの形状(B key, M key, B&M key)

M.2 SSDのインターフェース形状は、以下の3種類があります。

B keyM.2SSDのBkeyPCIe×2, SATA
M keyM.2SSDのMkeyPCIe×4, SATA
B&M keyM.2SSDのB&MkeyB key,M key 両対応
M.2SSDのインターフェース形状

使用するマザーボードやPCIカードのM.2 SSDスロット形状とあった製品を選ぶ必要があります。

M.2 SSDのスロット側の形状

M.2 SSDのスロット形状は、以下の2種類があります。
「B&M key」のSSDはどちらのスロットにも差し込みすることが出来ます。ただし、マザーボードやPCIカードによって使用できるSSDを制限している場合がありますのでご注意ください。

M.2SSDのスロット形状
ページTOP

1-3. M.2 SSDのインターフェース規格(NVMe, SATA)

M.2 SSDのインターフェース規格は、以下の2種類があります。

インターフェース規格の表示サンプル
M.2SSDのインターフェース規格
NVMe(NVM Express)

PCI Express (PCIe) を利用し高速な転送が可能となっている。
PCI Express (PCIe)にはPCIe×2,PCIe×4などの規格があり、PCIe×4を利用するM.2 SSDの方が高速となる。

SATA(Serial ATA)

一般的なHDDやSSDと同じSATAインターフェースを利用し転送しているため、高速とはなりません。

パソコンが対応していないインターフェース規格のM.2 SSDを購入しても、アクセス速度が出ない場合や認識しない場合などがありますので、注意が必要です。

通販で実勢価格を確認
M.2 SSD amazon 楽天 Yahoo
M.2 SSD用
ヒートシンク
amazon 楽天 Yahoo
M.2 SSD用
PCIボード
amazon 楽天 Yahoo
ページTOP

2. M.2 SSDの速度

M.2 SSDがすべて速い分けではありません。特にインターフェース規格により速度は大きき変わります。

速度を確認した環境
マザーボードASUS TUF GAMING X570-PLUS
CPUAMD Ryzen 5 3600
メモリCORSAIR DDR4 2666MHz 16GB
M.2 SSDNVMeCFD CSSD-M2B1TPG3VNF
SATATranscend 420S
SSD(2.5インチ)CFD CSSD-S6T128NHG6Q
NVMeのM.2 SSD速度
M.2 SSDの速度(NVMe)
SATAのM.2 SSD速度
M.2 SSDの速度(SATA)
SATAのSSD(2.5インチ)速度
SSDの速度(SATA)

M.2 SSDの比較結果

NVMe規格のM.2 SSDはダントツに速く、SATA規格のM.2 SSDは、2.5インチのSSDとほぼ変わりません。

M.2 SSDの速度比較結果
M.2 SSDの速度比較グラフ

今回使用したNVMeのM.2 SSDは「PCIe 4.0(Gen4)×4」の規格となっており、NVMeの中でも高速なSSDです。「PCIe 3.0(Gen4)×4」のM.2 SSDの場合は、もう少し遅い速度となります。

M.2 SSDの規格による速度比較
通販で実勢価格を確認
M.2 SSD amazon 楽天 Yahoo
M.2 SSD用
ヒートシンク
amazon 楽天 Yahoo
M.2 SSD用
PCIボード
amazon 楽天 Yahoo
ページTOP

3. M.2 SSDの注意点

3-1. M.2 SSDの発熱対策

M.2 SSDは発熱が大きく、高温になると性能が低下したり、故障の原因になったりします。このため、ヒートシンクを使用してM.2 SSDの温度上昇を抑える必要があります。

マザーボードによってはM.2 SSD取り付け箇所にヒートシンクが付いている場合があります。

M.2 SSDのヒートシンク1

マザーボードにヒートシンクが付いていない場合は、市販のヒートシンクが利用できます。

M.2 SSDのヒートシンク2
ページTOP

3-2. TBW(書き込める総量)

SSDは書き込みできる回数に制限(寿命)があり、SSDの寿命を表す単位が「TBW」となります。
「TBW」はSSDに書き込みできる総量で表しています。

今回使用したM.2 SSDは「1TB」で「1800TBW」となっています。このため、SSD全体(1TB)を1800回書き込み(書き換え)できる仕様となっています。単純に計算すると、毎日「1TB」を書き込みすれば「1800日(約5年)」で寿命となります。

「TBW÷SSDの容量」が大きい方が寿命が長くなります。

ただ、実際にはTBWより少ない書き込み回数で寿命を迎える場合もあり、目安として確認する必要があります。

ページTOP

3-3. マザーボードにM.2 SSDスロットがない場合

マザーボードにM.2 SSDスロットがない場合でも、パソコンのPCIインターフェースが空いていれば、M.2 SSDを使用することが出来ます。M.2 SSD用のPCIボードは市販されており、容易に入手することが出来ます。

当社環境で確認したところ、PCIボード経由でもM.2 SSDの速度に変わりがありませんでした。

M.2 SSDのヒートシンク2

PCIカードの差込には規格がありますので、空いているPCIスロットが利用可能か確認が必須となります。
PCIボードにつきましては、以下でご確認ください。

M.2 SSDをPCIカードに取り付ける手順につきましては以下にてご確認ください。

通販で実勢価格を確認
M.2 SSD amazon 楽天 Yahoo
M.2 SSD用
ヒートシンク
amazon 楽天 Yahoo
M.2 SSD用
PCIボード
amazon 楽天 Yahoo
ページTOP

4. おすすめのM.2 SSDは?

「NVMe」の「PCIe 4.0(Gen4) x4」に対応したM.2 SSDが高速なSSDのため、おすすめとなります。

ただし、パソコンが対応しているか確認が必要となります。
パソコンが対応していないM.2 SSDを購入しても、アクセス速度が出ない場合や認識しない場合などがありますので、注意が必要です。下記リンクでご確認ください。

ページTOP
ページTOP
通販で実勢価格を確認
M.2 SSD amazon 楽天 Yahoo
M.2 SSD用
ヒートシンク
amazon 楽天 Yahoo
M.2 SSD用
PCIボード
amazon 楽天 Yahoo
ページTOP
広告
QrCode
このページのURL
スマートフォン・タブレット運営:株式会社シーマン