電話線は分岐モジュラ部品にコードを挿すだけで分岐できますが、LANケーブルは分岐モジュールを使用できません。LAN用の分岐モジュールも販売されていますが、分岐双方が同時に使用できないなどの大きな制約があります。
LANケーブルを分岐する場合はハブ(ルータ)を使用します。ハブを使用すると何台でもパソコンなどを接続することができます。
以下のようなLAN分割を例に記載しています。
上記例では「パソコン4台」「プリンタ」「タブレット」「スマートフォン」を同じLAN内で接続していて、インターネットやプリンタ(ネットワーク対応プリンタの場合)を共有することができます。
インターネットの契約を行ったプロバイダーや回線キャリア(NTTなど)から提供されインターネットと家庭・会社を繋ぐための機器がルータです。
契約によってはルータが提供されない場合もあります。また、マンションでコンセント型のLANジャックを利用している場合は、マンションで集中的にルータが管理されています。この場合は、マンションのLANマニュアルを確認する必要がありますが、通常はルータ敷設済みと考えてください。
ルータが無線LANを兼ねている場合やWifiルータなど有線ではなく無線でインターネットと接続している場合もあります。
インターネットと家庭や会社の境界の機能を行っています。ルータがあることで、家庭や会社からインターネットを使用することが出来ます。
ルータには通常「LAN」と「WAN(またはINTERNET)」のポート(ジャック)が存在し、次のように接続する必要があります。
また、多くのルータはLAN側ポートが複数あり(上記例は4ポート)、ハブ同等の機能として利用が可能です。
ハブはLANを分岐(多くの機器をLANに接続)する場合に使用します。
コンセントの分岐・延長で使用する電源タップと同じように、LANを分岐することで機器を接続することができます。
ハブには多くの種類がありますが、通常はスイッチングハブが利用されます。
スイッチングハブはネットワーク通信を効率的にパソコンやスマートフォンなどに転送する機能があります。
主に企業向けのインテリジェンスハブやL3スイッチングハブはネットワーク通信を転送する他に、通信範囲の制限や通信できる種類(プロトコル)の制限、障害に備えた冗長化などなど多くの機能があります。
スイッチングハブは差込ポートが複数存在しますが、どのポートでも同じ機能です。(どこに挿しても変わりません)
ただし、インテリジェンスハブやL3スイッチングハブでVLANなどを設定している場合は各ポートに意味を持っている場合があります。
スイッチングハブは多くの種類があります。家庭や一般会社で使用するスイッチングハブの選定方法は以下リンクでご確認ください。
無線LANにも同時に接続できる台数に制限があります。また、距離が長い場合や壁などの障害がある場合、無線LANを分岐(延長)することで、通信が可能となる場合があります。
無線LANを延長する場合は、中継機を使用します。
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