ハードディスクはパソコンの速度に大きく影響しますので、なるべく高速なハードディスクやSSDを利用することをお勧めします。
「ハードディスクをSSDに交換すると速くなるの?」 ⇒ はい
「ハードディスクの種類で速度は変わるの?」 ⇒ はい
社内にあったハードディスク/SSDの読み込み速度と書き込み速度を比較していますので、機器選定などにご活用ください。
社内にあったSSD,HDDを利用してアクセス速度を比較しています。
使用したパソコン
CPU : Intel Corei3-8350K 4.0GHz , メモリ:16GB , SerialATA600インターフェース
SerialATAケーブルを差し替えアクセス速度を計測。
SSD 一般PC用SSD
(THNSNJ128GCSU)
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HDD1 エンタープライズHDD
WD Gold (WD8003FRYZ)
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HDD2 NAS用HDD
Seagate IronWolf (ST1000VN002)
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HDD3 NAS用HDD
WD Red (WD10EFRX)
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HDD4 一般PC用HDD
(ST250DM000)
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HDD5 高速回転HDD
(WD800HLFS)
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HDD6 一般PC用HDD
(ST3160815AS)
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HDD7 一般PC用HDD
(MHZ2080BH)
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M.2 SSDを利用するとさらに高速となります。実測すると通常のSSDよりM.2 SSDの方がアクセス速度が約8倍速くなっています。
詳細は以下でご確認ください。
ダントツに「SSD」が速く「HDD」に比べ、シーケンシャルで2.3~8.9倍、ランダムアクセスで40~382倍となっています。
実際にパソコンの「HDD」を「SSD」に変更したところ、大幅に立ち上げ速度が速くなることを確認しています。
ただし、HDDと比べSSDにはデメリットもあります。
SSD | HDD | |
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アクセス速度 | ○ 速い | × 遅い 一般的にSSDに比べ遅い |
価格 | × 高い | ○ 安い |
振動・衝撃 | ○ 強い ノートPCなど持ち運びに強い |
× 弱い |
寿命 | × 短い 一般的には気にしないレベル(*1) |
○ 長い |
長期保存 | × 弱い 数年間利用しない場合(*2) |
○ 強い |
消費電力 | ○ 低い | × 高い |
発熱 | ○ 低い | × 高い |
動作音 | ○ ほぼない | × 動作音あり |
*1 : SSDは同じ個所に上書きできる回数に制限があるため寿命があります。一般的な利用では、5年以上利用でき問題がないレベルとなっています。ただし、SSDに多く書き込みする利用の場合は、寿命が短くなる可能性がある。寿命は製品の性能により変わりますのでご注意ください。
*2 : SSDを通電なしに放置した場合、保管状況にもよりますが数年でデータが消える可能性があります。ただし、10年間以上放置してもデータは消えないとの情報もあります。
「SSD」がおすすめです。
ただし、SSDは大容量になると価格が高いため、画像や動画などの保存には向いていません。
このため、大容量を必要とする場合は、OSなどの起動ディスクは「SSD」として、別に大容量の「HDD」を利用することをお勧めします。
「SSD」にも速度があり、「読込速度:550MB/s」「書込速度:510MB/s」などで記載されています。
500MB/sを大幅に下回る製品については、速度の低下につながる可能性がありますので、500MB/sを目安に選びます。
「SSD」の記憶タイプは大きく4つに分かれており、主に耐久性の違いにより価格順は以下となっています。
現在のSSDは全体的に耐久性も高くなっており、一般家庭や会社で使用するパソコンについては、どのタイプでも問題となる可能性は高くありません。
ただし、24時間稼働するサーバーでは「SLC」タイプがおすすめとなります。
M.2 SSDを利用するとさらに高速となります。実測すると通常のSSDよりM.2 SSDの方がアクセス速度が約8倍速くなっています。
詳細は以下でご確認ください。
「HDD」は「回転数」「インターフェース」「キャッシュ」などの組み合わせによりアクセス速度が異なります。
「HDD」は内部でディスクが回転しています。
この回転数が多いほどアクセス速度が速くなります。
現在のパソコンでは「7200rpm」(1分間に7200回転する)が主流となっています。
NASやノートパソコンの場合は「5400rpm」が使用される場合があります。
現在のパソコンの多くは、HDDのインターフェースに「SerialATA(SATA)」が使用されています。
「SerialATA(SATA)」は、さらに転送速度で規格が分かれており、上位規格(数字が大きい)の方がアクセス速度が速くなります。
現在は「SerialATA600(SATA600)」(6Gbps)が主流となっていますが、古いHDDは「SerialATA300(SATA300)」(3Gbps)となっている場合があります。
「HDD」の読み込みを一時的にHDD内のメモリ(キャッシュ)に保存することで、読み込み速度を早くすることが出来ます。
キャッシュ(バッファ)サイズが大きいほど、アクセス速度は速くなります。
インターフェース(USB規格)や使用するSSD,HDDにより、速度が大きく異なります。
詳細は以下でご確認ください。