Web便利ノート
cman.jp cman.jp > Web便利ノート > サーバ関連 > RAID比較 > 記憶域プールRAID > 双方向ミラーの作成方法
広告
広告
広告

Windows記憶域プール「双方向ミラー」(RAID1)の作成方法

Windowsの記憶域プール機能を利用することで、RAIDカード(RAIDコントローラ)などを取り付けずに、RAID同様のディスクの耐障害性(冗長化)やディスクアクセスの高速化が可能となります。当ページではWindows10の記憶域プール機能を利用した「双方向ミラー」(≒RAID1)の設定方法を記載しています。

記憶域プール機能
  1. 「双方向ミラー」を利用できる環境
  2. 「双方向ミラー」の作成方法
    • 2-1. ディスクの接続確認
    • 2-2. 記憶域プールの作成
    • 2-3. 「双方向ミラー」の作成
  3. 「双方向ミラー」の削除方法

記憶域プールは「双方向ミラー」の他にRAID5に類似した「パリティ」などにも対応しています。詳細は以下のページをご確認ください。

広告

1. 「双方向ミラー」を利用できる環境

「双方向ミラー」は、Windowsの記憶域プール機能を利用して作成することが出来ます。

OS

Windows8以降で利用できます。Windows10やWindows Server 2016などでも記憶域プール機能は利用可能です。
Windows7などWindows8以前のOSでは利用することが出来ません。

ディスク

「双方向ミラー」で使用できるハードディスクまたはSSDが、物理的に2本以上接続されている必要があります。

CPU

「双方向ミラー」はパソコンやサーバーのCPUを使用します。低スペックのCPUだと、ディスクへのアクセス速度などに影響が出る可能性があります。

ページTOP

2.「双方向ミラー」の作成方法

記憶域プールで双方向ミラーを設定する手順は以下の通りとなります。「双方向ミラー」以外の「パリティ」「3方向ミラー」も同様の手順で構築することが出来ます。

Windows10での手順となります。Windows10以外の場合は画面のイメージが異なる場合があります。また、Windows7などの旧OSは、記憶域プールに対応していませんのでご注意ください。

記憶域プールは「双方向ミラー」の他にRAID5に類似した「パリティ」などにも対応しています。詳細は以下のページをご確認ください。

ページTOP

2-1.ディスクの接続確認

パソコンのSATAコネクタなどにおHDD/SSDを複数接続する必要があります。今回のケースではパソコンのSATAコネクタに2本のSSDを接続しています。
最初に「ディスクの管理」で接続したHDD/SSDが認識されているか確認します。

「ディスクの管理」画面を表示します
ディスクの管理を表示
接続したHDD/SSDは「未割り当て」などで表示されます
ディスクの追加確認
ページTOP

2-2.記憶域プールの作成

(1)記憶域プールの設定画面を表示

記憶域プールの設定画面は、コントロールパネル内の「記憶域」を選択することで表示できます。
コントロールパネルの開き方:「スタート」→「Windowsシステムツール」「コントロールパネル」

コントロールパネルの「記憶域」を選択する
記憶域の設定画面表示
ページTOP

(2)新規プールと記憶域の作成

記憶域プール機能による双方向ミラーを利用するには、「プールの作成」と「記憶域の作成」を行う必要があります。
「プールの作成」は、使用するディスクの割り当て
「記憶域の作成」は、仮想ディスク領域の割り当て

「新しいプールと記憶域の作成」を選択
新しいプールと記憶域の作成
ページTOP

(3)プールの作成

使用していない(未割当)のディスクが表示されますので、記憶域プールで使用するディスクを選択し「プールの作成」を実行します。

使用するディスクを選択して「プールの作成」を実行
プールの作成
プールの作成には若干時間が掛かります
プールの初期化
ページTOP

2-3.「双方向ミラー」の作成

(1)記憶域の作成

プールが作成されると、記憶域の設定画面が表示されます。
プールは物理ディスクが表示されますが、記憶域では仮想ディスク(物理ディスクが2本でも、1本のディスクとして見える)が表示されます。

作成する記憶域の設定
作成する記憶域の設定
項目設定内容
名前 記憶域の名前を任意につけることが出来ます
ドライブ文字 記憶域にアクセスするためのドライブを指定します
ファイルシステム 「NTFS」のみ。サーバなどで「ReFS」も選択可能となる
回復性の種類 種類 必要
DISK数
耐障
害性
意味
シンプル 1本~ なし RAID0「ストライピング」に類似した機能
データを複数分散して書き込みする
双方向ミラー 2本~ 1本 RAID1「ミラーリング」に類似した機能
同じデータを2本のディスクに書き込みする
3方向ミラー 5本~ 2本 双方向ミラーの耐障害性を強化した機能
同じデータを3本のディスクに書き込みする
パリティ 3本~ 1本 RAID5「分散パリティ」に類似した機能
双方向ミラー(誤り補正)を追加で書き込みする
サイズ 割り当てするディスクサイスを指定します
回復性の種類によって最大サイズは異なります
ページTOP

(2)記憶域の作成完了

記憶域の作成が完了すると「OK」が表示され、ディスクとして使用できるようになります。

記憶域の作成完了
記憶域の作成完了
ページTOP

3.「双方向ミラー」の削除方法

「双方向ミラー」の削除方法・手順については、以下のページでご確認ください。

ページTOP
通販で実勢価格を確認
amazon RAIDカード 内蔵HDD 内蔵SSD
楽天 RAIDカード 内蔵HDD 内蔵SSD
ページTOP
広告
QrCode
このページのURL
スマートフォン・タブレット運営:株式会社シーマン